シュークリーム・パニック
倉知 淳
講談社
作品紹介、あらすじ
体質改善セミナーに参加したメタボな男性4人組。インストラクターの無慈悲な指導によって耐え難い空腹感が怒りへと変わっていく中、冷蔵庫のシュークリームが盗まれる大事件が発生する。爆笑必至の「限定販売特製濃厚プレミアムシュークリーム事件」はじめ、ひと味違う傑作本格ミステリ作品を全6編収録。
感想やレビュー
6編の中編・短編集。 「体質改善セミナーに参加したメタボな男性4人組が、インストラクターの無慈悲な指導によって空腹感が怒りへと変わっていく中、冷蔵庫のシュークリームが盗まれる事件が発生する『限定販売特製濃厚プレミアムシュークリーム事件』」。このあらすじを見ただけで既に面白そうなので読んでみたのですが、正直、この話はあらすじ通り、それ以上でもそれ以下でもなく…といった感想でした。 他5編に関しては、銀行強盗や殺人未遂等は起こることもあるのですが、人が亡くなるなどのとりわけ物騒なことは起こらず、謎に関しても何気なく読める程度のもので、斜め読みしても問題もなく読める作品でした。 ただ作品によっては、登場人物の長々とした肩書を説明する下りに爆笑したり、青春だなあ…と懐古の情に浸るものもあったりと、いろいろとバラエティーに富んでいて、最後まで飽きずに読めた感はあります。