「汝、星の如く」ではスポットが当てられなかった人にも当てられて、しっかり一人一人が ""生きて"" いることを感じました。
個人的には二階堂さんが物凄く好きで、植木さんのような人が近くにいることに安心感を覚えましたし、現実の人間の辛さとその中の美しさが上手く素晴らしいバランスで描かれるのが凪良ゆう先生の凄く好きなところです。
上手く生きるって難しいし、自分が正しいと信じることをしていても、そこで悩みなく生きるのも不可能に程近い。それでもみんな生きているということを強く感じました。
私もこの作品を通して櫂の書いた「汝、星の如く」を垣間見ることができた気がする。
生き方は人それぞれで、二階堂さんみたいに強く折れないようにしないといけない人もいればまた他も然りだけど、しっかり生きようと思える作品でした。
久々にまた凪良ゆう先生の言葉と考えに触れられて、凄く楽しかった!
汝、星の如くもまた読み返します。
凪良ゆう先生の信念なんだろうけど「人は抱えることのできる荷物の重さが決まっている」という言葉が本当に大好きで、誰しも身軽に生きたいと思いながら社会の中で生きるにあたって荷物を持っている。そんな中現れる「荷物を捨てて身軽に生きる」ことを選んだ人間が好きなんですよね。
荷物を捨てるということは社会の中では物凄く無責任に見えるし、避難されることも少なくないんだけれども、それでも本当に軽やかに楽しそうにしているのを見ていると心が弾む。自分もそちら側に行きたくて、荷物が重くて抱えきれなくなるのも怖くて、でも全てを投げ出すのも怖い。
荷物を捨てた軽やかな彼らが羨ましくて、嫉妬心から非難してしまう物なのかもしれませんね。