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まみさんの感想、レビュー

#竜王の婚姻 #佐伊 #小山田あみ 2024年4月発行 行き場のない怒りや孤独、覚悟にぎゅっと胸打たれた大河ファンタジー。 登場人物があまりにも多くて疲れたけれど、独自の世界観でとても面白かった。 久しぶりのファンタジーで、鳥肌が! 惹香嚢体をめぐる真相では背筋が震えた。 白銀狼のイザクが萌ツボでした。セナを守る護衛官…なんとなく先が見えていたけれど、イザクとセナがの蜜月があって嬉しかった。二人の孤独な男を癒したセナ。彼がいたから最後まで目が離せなかった。 惹香嚢体は虐げられ弱い存在だと思われている中、主人公セナは、逆境に負けない忍耐強さ勇敢な母様でカッコ良かった。見えを張ったりしない自然体で時々可愛い。 弾圧との戦い、階級や人種による差別のない国を目指す主人公たち。怒涛の展開にハラハラドキドキの連続だった。 のっけからセナをひどい言葉で傷つけたアリオス皇帝。攻めザマアというには皇帝もあまりに不憫でした。苦悩する姿にキュンとした。大長編を書いた佐伊先生は凄いです。 隻眼隻腕の美老人ジドもラブ。主人公セナの育ての親とも言える乳母夫。セナの剣さばきは師匠のおかげですよね。 個人的にはキャラを絞ってタフさ弱さを深堀りしたらもっと良かったな。 勧めてくれた友人に感謝!

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