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竜王の婚姻 黄金の獅子と白銀の狼(上)

竜王の婚姻 黄金の獅子と白銀の狼(上)

佐伊/小山田あみ

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作品紹介、あらすじ

小国の王子であるセナは、「惹香嚢」という男でも妊娠可能な特殊な臓器を体内に有している。発情期には男を惑わす魅惑的な香りを放つため、問題が起きぬよう、たった一人で牢に隔離されるという生活を送っていた。淫売と罵られ、家族にさえ顧みられないセナだったが、ある日突然父王から「お前を、レスキア皇帝に嫁がせる」と命じられてしまう。惹香嚢持ちとはいえ、男が後宮入りした例はなく、帝国への従属の証しとして嫁いでも、殺されてしまうかもしれないー。命令には逆らえず、セナは侍従一人だけを供にレスキア帝国へと向かう。そして迎えた皇帝との初夜。発情したセナが目にしたのは…。

感想やレビュー

#竜王の婚姻 #佐伊 #小山田あみ 2024年4月発行 行き場のない怒りや孤独、覚悟にぎゅっと胸打たれた大河ファンタジー。 登場人物があまりにも多くて疲れたけれど、独自の世界観でとても面白かった。 久しぶりのファンタジーで、鳥肌が! 惹香嚢体をめぐる真相では背筋が震えた。 白銀狼のイザクが萌ツボでした。セナを守る護衛官…なんとなく先が見えていたけれど、イザクとセナがの蜜月があって嬉しかった。二人の孤独な男を癒したセナ。彼がいたから最後まで目が離せなかった。 惹香嚢体は虐げられ弱い存在だと思われている中、主人公セナは、逆境に負けない忍耐強さ勇敢な母様でカッコ良かった。見えを張ったりしない自然体で時々可愛い。 弾圧との戦い、階級や人種による差別のない国を目指す主人公たち。怒涛の展開にハラハラドキドキの連続だった。 のっけからセナをひどい言葉で傷つけたアリオス皇帝。攻めザマアというには皇帝もあまりに不憫でした。苦悩する姿にキュンとした。大長編を書いた佐伊先生は凄いです。 隻眼隻腕の美老人ジドもラブ。主人公セナの育ての親とも言える乳母夫。セナの剣さばきは師匠のおかげですよね。 個人的にはキャラを絞ってタフさ弱さを深堀りしたらもっと良かったな。 勧めてくれた友人に感謝!

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