ニックネームが設定されていませんさんの感想、レビュー
ニックネームが設定されていません
未完に終わった陸奥宗光の半生記。葉室麟さんが何を描きたかったのか、明治維新から150年を意識されたという他の作品を読んでみたいと思った。
葉室 麟
PHP研究所
Amazonで詳細を見る
メディアを使った大衆撹乱作戦。今リアル世界で政治を巡って話題になっている「何が本当か分からない」状況がこの本の中で繰り広げられている。 複数の謎が明らかにされていく過程のすりりんぐなこと! 巻末の感想は俳優の井上順さん。 森から来た少年の秘密は明かされないまま終わるのも余韻を残してしゃれている。
ハーラン・コーベン/田口 俊樹
ホラー・サスペンスという評の意味が読み終わって理解できた。
ジェローム・ルブリ/坂田 雪子/青木 智美
犯罪学者とミステリー作家が、偶然関わることになった事件を解き明かしていく。ミステリー小説の手法の解説を聞きながら、現実と幻想が行きつ戻りつする不思議な世界に入り込む面白さがある。
有栖川有栖
四つの短編の登場人物たちのそれぞれの「卒業」。卒業に至るまで、どれくらいの時間がかかるかは、誰にもわからない。卒業できるかも、わかっていなかっただろう。卒業する気もなかったかもしれない。 思うようにいかないことがあり、苦しみに胸かきむしられ、いたずらに時間を消費し、孤独になり、もがき、助けを求め、もがいた先に、こんな「卒業」があるのかと、読者の胸にあたたかく迫るものがある。
重松 清