さんの感想、レビュー
やはり浅田次郎さんの作品は美しい。もう芸術の域だよ。最高形態の娯楽という芸術。 ちょっと待って…なんでそうなる!?展開だった『踊子』『スターダスト・レビュー』『見知らぬ妻へ』。やくざ者の思考回路は私にはよくわからんが、それでもその頑なな姿勢からは男の美学が伝わってくる。それは浅田さん自身の美学でもあるのだろう。『迷惑な死体』では笑わせてもらい、『金の鎖』では同じ四十路の女の動向に なんだか済みませんなぁ…となり、『かくれんぼ』『うたかた』『ファイナルラック』でほろり。浅田さんの短編集制覇したい。