大倉れんさんの感想、レビュー
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 物語の源流を求めるように、「子どもの頃聞いた昔話があったら聞かせてください」とただそれだけのために訪いをつづけた。 切ったら血がふきでるような語り、、、まさに生きるためのかたり。聞きても語り手も、生きるために、暮らすために民話が存在した。 今の自分の「おはなし」とやらが生活の装飾品に思えてしまう。 書く上でも、語る上でも腹の底に響くやうな重厚な本だった。 東京子ども図書館のステレオタイプの活動とは全く違う、昔話への対峙の仕方、捉え方だった。 またいつか、再読すべき本