この部屋から東京タワーは永遠に見えない
麻布競馬場
集英社
感想やレビュー
この世の中を一貫してシニカルに描いているのがとてもよかった
将来の家選びの検討材料のために買った 朝井リョウさんの本みたく、理想と現実の狭間に生きる人たちの苦悩や嫉妬などを書いた本。 東京。住みやすそうではあるが、常に金を意識し、周りと比較をしなければいけないような気がして住みたいとは思えない。
タワマン文学初体験。 都会の荒波に打ち拉がれたアラサー男女の劣等感や嫉妬、諦念に満ちた20の物語。 東京に住む事にステータスを感じぬ私にとっては一切刺さらなかったが、 様々な立場の目線で書かれた心理描写や豊富な語彙には脱帽。