まきまきちゃんさんの感想、レビュー
まきまきちゃん
タワマン文学初体験。 都会の荒波に打ち拉がれたアラサー男女の劣等感や嫉妬、諦念に満ちた20の物語。 東京に住む事にステータスを感じぬ私にとっては一切刺さらなかったが、 様々な立場の目線で書かれた心理描写や豊富な語彙には脱帽。
麻布競馬場
集英社
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著者新境地の捕り物帖ミステリー、面白かった!予想を越える満足度。 5編の連作短編だが、時代物とはいえ現代的なテーマを取り入れつつどれも良く練られた読み応えあるストーリーだった。岡っ引きの佐吉と医師秋高のコンビにも好感。続編期待。
織守 きょうや
小豆島でのヤギの多頭飼育についてリアルに綴られた飼育ルポ。 忍耐強い観察と試行錯誤を繰り返すうちに、四季折々の草木知識や除草技術が上がっていく様が微笑ましい。 私には到底無理だが、初めて知るヤギの習性等色々興味深く面白かった。
内澤 旬子
同じ映画を通して浮かび上がる6人各々の人生や感情、そして日常に起こる小さな奇跡の描写…まさに著者ならではの作品。 銀座のミニシアター独特の雰囲気も伝わり、著者の映画愛もひしと感じる。 映画館でニューシネマパラダイスを観たかつての青春が甦った。
小野寺 史宜
うわぁ〰…あまりのショックで思わず声が漏れた。苦笑 今のところ衝撃度数でいえば今年No.1ミステリ。自分に置き換えたら身震い止まらず。 後半あらゆる角度からの連打パンチでノックアウト寸前。畳み掛けが凄い! 倫理的に100%納得できる結末ではないにしろ満足の読了感。
山口 未桜