現代思想入門
千葉 雅也
講談社
作品紹介、あらすじ
複雑な世界の現実を高解像度で捉え、人生をハックする、「現代思想」のパースペクティブ。物事を二項対立で捉えない。人生のリアリティはグレーゾーンに宿る。秩序の強化を警戒し、逸脱する人間の多様性を泳がせておく。権力は「下」からやってくる。搾取されている自分の力を、より自律的に用いる方法を考える。人間は過剰なエネルギーの解放と有限化の二重のドラマを生きている。無限の反省から抜け出し、個別の問題に有限に取り組む。大きな謎に悩むよりも、人生の世俗的な深さを生きる…現代思想の真髄をかつてない仕方で書き尽くした「入門書」の決定版。
感想やレビュー
体調悪すぎて読み終われないと思ったけど読み終わってよかった。内容はちょっといま疲れて書けない
現代思想入門というより、フランス現代思想入門。「入門」としては工夫がなされているが、そもそもフランス思想の難解さを尊ぶ気風は、言葉遊びの域に留まっているように思え、正直共感できない。但しフーコーは社会とのつながりもあって面白いかもしれない。
複雑な事をここまで平易な言葉遣いで、伝わり易い様に書ける才能に驚くばかり 大きな物語の流れ/人々の生き様を感じる事ができ、このあと色々と触手を伸ばしたくなる本だった。
入門書として完成されていると思った。当然一読しただけでは理解できないからまた読み返したい。