老害の人
内館 牧子
講談社
作品紹介、あらすじ
双六やカルタの製作販売会社・雀躍堂の前社長・戸山福太郎は、娘婿に社長を譲ってからも現役に固執して出勤し、誰彼かまわず捕まえては同じ手柄話をくり返す。彼の仲間も老害の人ばかり。素人俳句に下手な絵をそえた句集を配る吉田夫妻に、「死にたい死にたい」と言い続ける春子など、“老害五重奏”は絶好調。「もうやめてよッ」福太郎の娘・明代はある日、たまりかねて腹の中をぶちまけた。
感想やレビュー
2023/12/28
老害の年寄が集まり老人のためのサロンを作ろうと奔走すると皆生き生きと張り切りだす。
老害という言葉嫌だなぁ。もうすぐ近くに来てる? あるいはもう既にその中に突入してるかもなぁ。
老人たちの語る、老いたものの心情が面白く、寂しく響いた