爽やかな読後感。学生時代にバンドを組んだ男女4人各々の青春と成長を描く。作品から沸き出る独特の空気感、文体のリズムが心地よく、合間の会話も面白いのでスルスル読めてしまう。 歌をうたう人の心理や歌そのものの描写が唯一無二、著者ならではの表現だなぁと感じた。

人生の教訓となる寓話が沢山詰まった1冊。 寓話の後の解説が大変分かりやすく、教訓の解釈も複数挙げられているのが良かった。寓話の内容からどんな教訓かを考えながら読むのも楽しい。 「人間万事塞翁が馬」は山中伸弥さんが好きな寓話と知り驚き。

安定のイヤミスで著者作品ならではの後味悪さは健在。偽りのリアリティショーという設定からして既に恐ろしいが、ドロドロごちゃごちゃの展開に。 後半は二転三転…怒涛のどんでん返しで一気読みも、まさかの意外な真犯人に苦笑い。面白かった。

第20回このミス大賞受賞作。面白かった！ 登場キャラが皆魅力的で、何より全体の空気感が好み。「物語を紡ぐ」とのフレーズもたまらなく好き。後半怒涛のハラハラ展開からの見事な伏線回収にも痺れた。あの3人の今後の関係も気になる。次巻早速買います。笑