片想い
東野 圭吾
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。彼女から、殺人を告白された哲朗は、美月の親友である妻とともに、彼女をかくまうが…。十年という歳月は、かつての仲間たちを、そして自分を、変えてしまったのだろうか。過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描いた、傑作長篇ミステリー。
感想やレビュー
今、世界的問題、話題のLGBTQについての小説。これを、現実有りそうなストーリーを昔書いていたのはさすが。
なかなか中身の濃い、ストーリーに深みがあり、時代を先行した作品。作品を発表した段階で性同一障害について、ここまで詳しく書かれていたのは凄い。アメフトの部員達のそれぞれの個性、性格、生い立ち、関係性などを上手くストーリーに織り込んでいるところも素晴らしい。
予想外の展開 性同一性障害