あいさんの感想、レビュー
あい
途中でよく分からないような展開がそのまま放置されたり、そもそもこの設定はなんだろう? と首を傾げる登場人物もいたりと不思議な作品ではありましたが、とても楽しく読めました。浦賀さんらしさ全開! といったところでしょうか。
浦賀和宏
講談社
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第5弾。把握していた登場人物たちの関係がいろいろ変化し過ぎていて最初は戸惑いました。恋愛関係などに関しては、うまく行っているほうが読んでいて楽しいものだと個人的には思いますが、こういう展開ももどかしくて、先に先にと読みたくなり結局一気よみでしたが。 最後はお決まりの感じで何となく予想がつく展開ではありましたが、登場人物たちの関係性に涙したりと、面白い映画を見終わったかのような満足感がありました。
吉川 英梨
島のなかで起こる連続殺人。6人死ぬと過去に予言された通りに人が死んでいきます。ホラーなのかミステリなのかよくわからないまま物語が進んでいき、最後には叙述トリックもありで、印象がどんどん変わっていく盛りだくさんのお話でした。
澤村伊智
6編の中編・短編集。 「体質改善セミナーに参加したメタボな男性4人組が、インストラクターの無慈悲な指導によって空腹感が怒りへと変わっていく中、冷蔵庫のシュークリームが盗まれる事件が発生する『限定販売特製濃厚プレミアムシュークリーム事件』」。このあらすじを見ただけで既に面白そうなので読んでみたのですが、正直、この話はあらすじ通り、それ以上でもそれ以下でもなく…といった感想でした。 他5編に関しては、銀行強盗や殺人未遂等は起こることもあるのですが、人が亡くなるなどのとりわけ物騒なことは起こらず、謎に関しても何気なく読める程度のもので、斜め読みしても問題もなく読める作品でした。 ただ作品によっては、登場人物の長々とした肩書を説明する下りに爆笑したり、青春だなあ…と懐古の情に浸るものもあったりと、いろいろとバラエティーに富んでいて、最後まで飽きずに読めた感はあります。
倉知 淳
一年前に孤島で死んだ恋人がどうして死んだのかを探るお話と孤島でのお話が交互に語られます。基本、斬新なトリックが好きな方なのですが、今時では珍しいほどに構成がシンプルで、一昔前の面白いミステリを一昔前に読んでいるような感じになり、これ前に見たことあるトリックだと反感を感じることもありませんでした。 トリックの方は正直、うっすらとは気づくものでしたが、文章も読みやすかったですし、あらすじも面白ったので、とても満足しています。
菅原 和也