それでも旅に出るカフェ
近藤 史恵
双葉社
作品紹介、あらすじ
独身一人暮らしの瑛子にとって、元同僚の円が切り盛りする「カフェ・ルーズ」はすっかりなくてはならない存在になった。コロナ禍によって営業方法を変えるといった困難を強いられていたのはカフェ・ルーズだけでなく、瑛子の周りもそうだった。同僚や店に訪れる客は皆、何かを抱えていて…。ロシアの「リャージェンカ」や中国の「湯圓」、インドの「クルフィ」など、読めば食べたくなるスイーツが甘くない事情を解決していく。大好評コージーミステリ第二弾!読めば旅に出られる“おいしい”連作短編集。
感想やレビュー
シリーズ第2弾。コロナ禍真っ只中のカフェ·ルーズを中心とした日常。 前作同様異国の目新しき料理を楽しめる一方、ジェンダーギャップ等社会問題にもメスが入れられている。 「失うこと、停滞することを恐れないこと、それも強さなのだ」の言葉が木霊する。
近藤史恵さんの本。前に出た「旅するカフェ」の二作目。まさかのコロナ禍3年目の今の頃の話。頑張っている人や悩んでいる人。自尊心が高すぎて怖い人、その人に洗脳されて自信のない人。 美味しそうな世界のお料理と優しい円さんの言葉と謎解きに先が気になるミステリアスなカフェ小説でした。
ネタバレを読む
カフェルーズで提供されんる世界のスイーツメニュー、現地に行って食べてみたくなるなあ