一瞬の風になれ 第三部 -ドンー
佐藤 多佳子
講談社
作品紹介、あらすじ
いよいよ始まる。最後の学年、最後の戦いが。100m、県2位の連と4位の俺。「問題児」でもある新人生も加わった。部長として短距離走者として、春高初の400mリレーでのインターハイ出場を目指す。「1本、1本、走るだけだ。全力で」。最高の走りで、最高のバトンをしようー。白熱の完結編。
感想やレビュー
まだこの物語の続きを知りたくなったイワターハイは?田口は? 自分が部活をやっていた頃を思い出した。青春って感じ。 チームワークとか、緊張との向き合い方とか、集中力とか、その時にしかできないことって大切だなと思った。
いよいよ新二は高校三年生になり、最後のインターハイを迎える。 印象に残ったフレーズ 「陸上は新ちゃんがやらなかったら、試合を見たりしなかったわ。あんなに面白いのに、もったいないわよね」 新二の母親が、新二に向けて言った言葉である。こんなふうに誰かに思ってもらえることは、幸せなことだと思う。 私も誰かに、「あなたがやっていたから、自分もこれが好きになった」と言ってもらえるようになりたい。そのためにも、自分がそれの面白さを理解することが大切だと思う。 「之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず」 という論語の教えもあるように、まずは自分自身が目一杯楽しめるようにしたい。
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