ノースライト
横山 秀夫
新潮社
作品紹介、あらすじ
北からの光線が射しこむ信濃追分のY邸。建築士・青瀬稔の最高傑作である。通じぬ電話に不審を抱き、この邸宅を訪れた青瀬は衝撃を受けた。引き渡し以降、ただの一度も住まれた形跡がないのだ。消息を絶った施主吉野の痕跡を追ううちに、日本を愛したドイツ人建築家ブルーノ・タウトの存在が浮かび上がってくる。ぶつかりあう魂。ふたつの悲劇。過去からの呼び声。横山秀夫作品史上、最も美しい謎。
感想やレビュー
美しい本 横山秀夫作品にはめずらしく、グロくない 笑 😃😃😃😃😃
警察や記者もの以外での横山秀夫は恐らく初めて。言葉の使い方に引き込まれる。物語も秀逸でタウトという知らない建築家の人生をなぞって進む話に気づけば夢中になってるから不思議。岡崎の息子に対する深い愛情は今なら分かるし、泣ける。自分が生きた証としての何かを後世に残せる芸術家たちは本当にすごい。
やや冗長な感がある。64の方が面白い。