クワトロ・フォルマッジ
青柳碧人
光文社
作品紹介、あらすじ
丘の上の小さなピッツェリア「デリンコントロ」。閉店間際に飛び込んできた男性客が、マルゲリータを食べた途端、絶命した。ピザに毒が入っていたのか?今夜はオーナー不在、店のスタッフは4人…ということは、犯人はこの中にいる!?離れて暮らす娘を持つバツイチの仁志、なぜか仁志に敵意を見せる女子大生・映里、天真爛漫を装う小悪魔・久美、実はピザが嫌いな伸也。誰もが秘密を抱えていて、誰もが怪しいー。事実は1つ。でも事情は4つ。すべての真相は店の中にある。仕掛け満載のワンナイト・パズラー。
感想やレビュー
丘の上のイタリアンレストランで起きた殺人事件。犯人は誰?噛み合うような噛み合わないようなパズルをはめていくような感覚。面白かった!
ピッツェリアが舞台の長編ミステリだが、コメディ要素強め。 4人の各視点より話が交互に進むが、事件を機として各々が抱える秘密が明らかになっていく…。 ありえぬドタバタ展開にまるでコントを観ているような錯覚を覚え、最後まで青柳ワールドを堪能した。
〇
登場人物の相関図が楽しいミステリ。 さやかちゃんが万能すぎる。