獣の夜
森絵都
朝日新聞出版
作品紹介、あらすじ
サプライズパーティを予定する女性、長期休暇中の中年男性、治らぬ歯痛を抱える女性会社員…。眼の前の世界が不意にぐらりと揺らぐ瞬間を、さわやかに、艶めかしく、ユーモラスに描き出す。『カラフル』『みかづき』の著者が贈る、掌編を含む7編の愛すべき作品集!
感想やレビュー
森絵都の短編集。 彼女のユーモア溢れる文が好きだと、改めて思う。 ショートショートと短編が混じっているが、やはり短編の方が面白かった。 コロナを背景にした「雨の中で踊る」「太陽」、女二人の友情が清々しい「獣の夜」も良かったが、短編の醍醐味がぎゅっと詰まった「あした天気に」が一番の収穫。
人生いろいろ。でもそれぞれに味がある。