komemoryさんの感想、レビュー
komemory
コミック「BLUE GIANT」のスピンオフ作品。ということだが、音楽小説として本作だけでも完成度は高い。ジャズの世界に浸れるだろう。ただし、主人公・雪祈のまわりを見下したような性格には最後まで感情移入できず。
南波 永人
小学館
Amazonで詳細を見る
元ザ・リガニーズの著者が、プロデュースしてきた私たちがよく知っているアーティスト、よく聴いてきた楽曲の、こんなことがあったのか!というエピソードが面白く感動的。私たちの世代なら必読の一冊。様々な苦労からヒット曲が生まれてきたんだなぁとしみじみ😌
新田 和長
タイトル(原題:Collector)からして、アートミステリーかと思いきや、スパイ小説のようなストーリー。アートの部分やクラシック音楽を取り上げたところにはホッとするも、期待はずれに終わった。フェルメール「合奏」も結局行方不明のまま。でもロシア×ウクライナ情勢を取り上げているのはリアリティあり。
ダニエル・シルヴァ/山本やよい
記憶に新しい安倍晋三元首相銃撃事件がモデル。実在の個人名や団体名が出てきて、事件の経緯も実際に合わせているところもあるが、作品自体はフィクション。真相に近いと思われるところはあるけれども。終盤は全くのフィクション(だろうけど)で、却って安心した。これが全てフィクションだったらよかったのにという読後感。
柴田 哲孝
乱歩賞史上最軽!?も、ドーピング疑惑を巡る主人公・新人週刊誌記者のどこかヌケてる行動が笑いを誘い、全編面白く読めた。確かにご都合主義的な箇所はいくつかあるが、許される範囲だし、選考委員も言ってるように今後が大いに期待できる受賞作であることは間違いない。
日野 瑛太郎