看守の信念
城山 真一
宝島社
作品紹介、あらすじ
第一話「しゃくぜん」釈放前の更生プログラムに参加した模範囚が、外出先で姿を消した。発見されるまでの「空白の30分」で何が起きたのか?第二話「甘シャリ」刑務所内で行われた運動会の翌日、集団食中毒事件が発生。これは故意の犯行なのか。炊事係の受刑者が容疑者に浮上するが…。第三話「赤犬」古い備品保管庫で原因不明の火災が起きた。火の気もなく、人の出入りもなかったはずの密室でいったいどうして?第四話「がて」窃盗の常習犯である受刑者の心の拠り所は、あるジャズシンガーとの文通。しかし、その女性は実在していなかったー。第五話「チンコロ」「また殺される」と書かれた匿名の投書が刑務所に届く。差出人は元受刑者か。そして、投書に隠された意味とは?骨太の人間ドラマ×驚愕の刑務所ミステリー。
感想やレビュー
面白かった! 看守シリーズ第二弾だが、第一弾を読まずに読了。苦笑 舞台は加賀刑務所。刑務官と受刑者の人間模様を描く驚愕と感涙を誘う物語。 全話共救いのあるラストで心温まる。特に『がて』の話は心底感動。 表題の「看守の信念」をひしひしと感じる結末だった。
火石が女性だと思って読んでたら!なんと男。前回作は、男性かと思っていたら、女性。すごいな、作者。