真夏の方程式
東野 圭吾
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とはー。
感想やレビュー
映画を公開時に見て、最近ドラマでガリレオがやっていたので読みたくなり購入しました。 やっぱり東野圭吾さんは面白いです。 結末はわかっているのに気になってどんどん読めちゃいました。
湯川の頭の良さに痺れた!登場人物一人ひとりの性格とか言葉遣いとか思ってそうなこととかを予想して、本人たちと会話していた。恭平のことをどう傷つけないか、話し方を気をつけているところもよかった。最終的に、男女の関係(重治、節子の子ではなく、仙波と節子の子供であった)ばらす、ばらさないという人間関係が人々を生きにくくするんだなと感じた。CO中毒で塚原が事故死したのではなく、殺害されたことも湯川は理解していた。恭平に言いにくいから、言い方も考えていた。何回も仙波に会いに行って、事情聴取を繰り返し、真相にたどり着くところがたまらなかった。
8/29読み終わり。犯人や経緯も驚きで面白かったー。夏休みに叔母家族の経営する旅館がある玻瑠ケ浦に1人で来た小学5年の恭平。海底資源調査の依頼を受けて湯川もこの旅館に泊まったが、ここで元警視庁捜査一課の塚原が堤防から落ちて亡くなった。塚原がここに来たのは、16年前の自分が逮捕した犯人のゆかりの地であったのだが、その事件そのものが冤罪で、実は犯人は当時中学生だった成美によるものという衝撃の事実!恭平も叔父に指示されて、何も分からず煙突に蓋をして塚原の死に加担しておりかわいそう…。
福山雅治だ。