まきまきちゃんさんの感想、レビュー
まきまきちゃん
錚々たる作家達による怖い話7話を収録したアンソロジー。 個人的には乃南アサさん、夢枕獏さんの話が面白かったが、唯一最終話『康平の背中』のオチの意味がよく分からず悶々とす。読み返してみるか。
阿刀田高
新潮社
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ほっこり食べ物小説では終わらない想定外の展開と驚きの結末に戸惑いを隠せず、若干ほろ苦い読了感。皆ハッピーになってほしい。 ただ著者の料理描写には裏切られなかった。メニューはどれも美味しそうで、レシピにそそられ仕事帰りに辛ラーメンを購入した程。笑
原田ひ香
わ~やられたーっ!…という程の衝撃ではないにせよ… そして私も騙されました。(笑) 著者作品はこれで3冊めだが、テンポよくスルスルッと読めるのがいい。 ソフト闇金の実態ついて知れたことは収穫。人が借金の闇に落ち追い込まれていく流れが分かりやすい。
志駕 晃
野菜と関わる女性達が主人公の8話の短編集。シャキシャキ新鮮で瑞々しさを感じる読後感。 「本部長の馬鈴薯」「レモンの嫁入り」も印象的だが、特に小豆島を舞台にした「オリーブの木の下で」は胸が熱くなるストーリーで大好き。野菜に関する豆知識も興味深かった。
瀧羽麻子
予測不能なサスペンスミステリー。 正直著者の作品でめちゃめちゃお勧めとは言い難いが、ストーリー設定やパロディは所々著者らしさが出てて面白かった。著者作品では断トツ「比例区は「悪魔」と書くのだ、人間ども」「殺意の対談」「こんにちは刑事ちゃん」が好き。
藤崎 翔