ゆきかぜさんの感想、レビュー
個人的には、チャンドラーの長編小説の中で一番プロットのわかりずらい本だと思います。それでも、マーロウ物の魅力が薄れるわけでなく。 登場人物はみな個性的で生き生きとしていて、読んでいて飽きません。特に女性陣。オファメイクエストの曲者感はひしひし伝わってくるし、映画女優2人の強烈さも印象に残っています。 そして、マーロウのやさぐれ感は格別ですね。 何度か読み直して、ちゃんとミステリーとしてあらすじを時系列に沿って理解したい作品です。 「誰かの夢が失われたようだね」そして身を屈め彼女の目を閉じてやった… なんて締めの一文、本当に胸にきます。
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