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閉鎖病棟

閉鎖病棟

帚木蓬生

新潮社

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作品紹介、あらすじ

とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった…。彼を犯行へと駆り立てたものは何か?その理由を知る者たちはー。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。

感想やレビュー

切ない本でした。

1

2000年ごろに人に借りて読んだ。当時は、こんな世界もあるのか?と思った記憶がある。

1

改めて、読了。 本読みはエンタメ重視なので、あまり仕事に関連するようなジャンルは避けてますが、、、 多様性なんて耳障りのいい言葉ではなく、『生き難さを感じているマイノリティーに少しもでも優しい社会になって欲しい。』と祈りにも似た作者の思いが胸に刺さります。 あと、個人的に表紙のイラストが当事者目線で見た社会を表しているようで切なくなります!

精神を病んで病院で過ごす人達の自然な本当にどこかであるそういう話なんだろうと思う。 コメディチックに描かれた劇の章は特に面白かった。チョウさんの過去の話も艶めかしいながらもどこか悲しげでどこにでもあるひとつのドラマなんだろうと思わされたし、病人ある意味で仲間の失踪も、この先のコメントが上手く言葉に出来なかった笑 とにかく面白かった。

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