まるやまさんの感想、レビュー
まるやま
ゼロより薄く、読みやすかった。夢を叶えるための日常習慣を、物語に沿って自分でも実践することで、普段の生活の捉え方を変えて、自分を向上させられる。
水野敬也
文響社
Amazonで詳細を見る
文学的表現に欠ける文章だが、ストーリーに目を離させないような魅力がある。これが是枝監督といったところか。冒頭では仕事人間で勝ち気で、子供2人共を引き取ればいいといった嫌な思考をする人間だという良多の印象だったが、取り違えにまつわる環境変化で、育ての母に関しての思いや家族の在り方についての考えが変わりゆく良多は、その人間臭さから親しみやすく、このストーリーを受け入れやすくなる重要な存在だったと思う。最後には皆で暮らすという打開策をその明解な頭で思考するという終わり方も、まとまりの良い綺麗なハッピーエンドなのではないだろうか。美しすぎるまとめ方ではあったが、原作が映画作品であるならば文学的表現を必要としないという点で納得できる。良多、みどり、慶多、雄大、ゆかり、琉晴。それぞれの経験と心情が適宜一人称視点で描かれて事実に基づいて物語が進展するところが映画の台本ような文章であるにもかかわらず、涙を誘う完璧なストーリーだった。
是枝裕和/佐野晶
明日の光が見えないほどの絶望感に満ちた冒頭は、読んでいるだけで落ち込んでしまうような臨場感と現実感、表現力であった。母に捨てられたことを恨みながら生きていた千鶴は、自分の不幸を全て母のせいにする未熟で浅慮な人間であったが、若年性アルツハイマーを患う母を取り巻く恵真、彩子さん、その娘美保、医師の結城と生活をともにすることで、人間らしく意地汚く成長する様は、猛烈に引き込まれる魅力のある文章であった。彼女らもそれぞれに自分なりの問題を抱えており、母の病気と向き合いながらそれを克服していく様子は、最終的にはすっきりできる起承転結だったと思う。母と千鶴の関係値や他の登場人物の抱える心の問題も、かなり良好に描かれており、明るく希望的な終わりを迎えられてすっきりとまとめられていた。
町田 そのこ
SDGsにもさまざまな分野があり、プラスチックやエネルギー資源の他にも、出生率や自殺率、貧困やジェンダー差別、感染症の根絶など多岐に渡り言及していることを知った。右ページはグラフなどで図示されており、各国のデータなど根拠に基づいた現実的な内容であった。
村上 芽
基礎的で、ルーチン検査で押さえておかなければならない最低限の知識を簡潔に記載している。初心者がエコーをするにあたって必要な知識がこの1冊で大まかに分かる。今はこの本に記載してあることを知りつつも応用できていないが、中堅になった後でも原点回帰として再確認の意味も込めて新たな知見から読めると思う。英略語の語句説明や、レポートの記載方法まで記載あり、持っておいて損はない1冊だった。以下具体的知識を残す。長軸で下行大動脈の上に心嚢液、下に胸水が貯留。カラーゲインは周辺のノイズが出ない最大に設定する。MR(mild)以上ある場合EF〜60%でも壁運動低下である。cp(収縮性心膜炎)=吸気時に静脈環流が増えて右室が拡大するものの、左室への血液環流が増えないために寝室中隔が容量の増えた右室側から左室側へ圧排される現象をseptal bounceと呼ぶ。【guv-yuoj-inpm】
野間 充