わたしの結び目
真下 みこと
幻冬舎
作品紹介、あらすじ
転校生の里香は、クラスで浮いていた彩名と仲良くなるが、徐々に彼女の束縛がエスカレートする。彩名の親友が事故死したことを知った里香が死の詳細を探るうち、「あの子を殺したのはわたしなんだ」と彩名に告白される。それを境に、里香の持ち物がなくなったり、机に花瓶が置かれたり、不穏な出来事が続く。「あの子の時と同じだ」と噂するクラスメイト達。なぜ彩名は里香を追い詰めるのだろうかー。
感想やレビュー
いじめられた経験のある転校生里香と、転校先のクラスにいた彩名と交互に視点が代わって話が進んでいく。 同じ時間でも視点が代わるとこうも捉え方が変わるのかという驚き。いじめの始まりはこんな始まりもあるはず。中学生の微妙な空気感。 彩名は生きてくのが大変そうな子だ。 読んでいて楽しくはないが考えさせられる。