あわのまにまに
吉川 トリコ
KADOKAWA
作品紹介、あらすじ
2029年、韓国からきた兄の家出、おばあちゃんのお通夜で通常運転のママ。うちの家族はふつうとはちがう。2019年、クルーズ船で一緒になった夫婦と年若の青年。なんだかすべてがパフォーマンスのように見えた。2009年、クリスマスの夜のダイヤの指輪、ママの掌の上で踊らされているおねえちゃんと私。1999年、ノストラダムス後も終わらない世界、「ママは、パパが死ぬのを待ってたんじゃないか」と言った幼なじみ。1989年、親友からその亭主の死を知らせる電話。職場で出会い、結婚も出産も同じ年の親友。1979年、おなかの中の三ヶ月になる命。ねえ、おねえちゃん、私たちこれでよかったんだよね?10年刻みでさかのぼりながら明かされる、ある家族たちの軌跡をたどる全6章。
感想やレビュー
2割まで
★★★★ 孫、母、祖母の三世代にわたる物語。読み進めていくうちに過去に遡りいろいろなことが明かされていく。そういうことかーと読後、読み返したくなる。わかったうえで読むとまた違う感想が出てきそう。