最後の証人
柚月裕子
宝島社
作品紹介、あらすじ
元検察官の佐方貞人は刑事事件専門の敏腕弁護士。犯罪の背後にある動機を重視し、罪をまっとうに裁かせることが、彼の弁護スタンスだ。そんな彼の許に舞い込んだのは、状況証拠、物的証拠とも被告人有罪を示す殺人事件の弁護だった。果たして佐方は、無実を主張する依頼人を救えるのか。感動を呼ぶ圧倒的人間ドラマとトリッキーなミステリー的興趣が、見事に融合した傑作法廷サスペンス。
感想やレビュー
7/8図書館7/14 良かった~最高の法廷小説だった。 7年前に息子を交通事故で喪う夫婦の復讐劇、公安委員長の立場を利用し飲酒運転をも隠蔽した犯人を陥れる計画を法廷であばいていく様は堪らない!佐方弁護士が検事を辞めた経緯も含め言葉が良い。「裁判の目的は真相を明らかにすること。検察官や弁護士のためではなく被告人と被害者のため」「法より人間をみろ」等しみる。
佐方検事が凄い