その本は
又吉 直樹/ヨシタケ シンスケ
ポプラ社
作品紹介、あらすじ
本の好きな王様がいました。王様はもう年寄りで、目がほとんど見えません。王様は二人の男を城に呼び、言いました。「わしは本が好きだ。今までたくさんの本を読んだ。たいていの本は読んだつもりだ。しかし、目が悪くなり、もう本を読むことができない。でもわしは、本が好きだ。だから、本の話を、聞きたいのだ。お前たち、世界中をまわって『めずらしい本』について知っている者を探し出し、その者から、その本についての話を聞いてきてくれ。そしてその本の話を、わしに教えてほしいのだ」旅に出た二人の男は、たくさんの本の話を持ち帰り、王様のために夜ごと語り出したー。お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹と、大人気の絵本作家ヨシタケシンスケによる、笑えて泣けて胸を打たれる、本にまつわる物語。
感想やレビュー
この本は、又吉さんとヨシタケさんの感性に包まれ、笑いあり、涙あり、ブラックあり、??ありの、本を読むとは?を考えさせてくれるいわば人生の片隅においておきたい、何度でも読みたくなるバイブルといえようか。
3
「その本は」から始まる摩訶不思議なショートショート。ゾクゾクしたり、切なくなったり、世代を越えて様々な本の話が素敵なイラストと一緒に楽しめる作品。 岬くんと竹内さんの話や、まっしろな本の話が印象的。装丁も凝っていて捲るだけでも楽しい。
めずらしい本 これからも、たくさん読んでいきたい 本にも意識があって読んでもらいたいんやなあ 誰かからのメッセージに出会えるとよいなあ
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