ジャンヌ Jeanne、 the Bystander
河合莞爾
祥伝社
作品紹介、あらすじ
警視庁第一機動捜査隊の相崎按人は、ありえない殺人現場に遭遇した。ジャンヌという女性型ロボットが主人を殺害、死体を洗浄していたのだ。尋問では犯行を認めたが、動機は守秘義務を盾に黙秘。そして人間に危害を加えてはならない「ロボット三原則」には抵触しないと主張する。製造元への移送を命じられた相崎だったが、武装集団に襲撃され…。衝撃の近未来SF×ミステリ。
感想やレビュー
いい感じ
判断力を持ったAIは「神」=「ニンゲンを裁くもの」になる。 環境によって学習する内容が変わるから、同じAIを搭載した同じシリーズのアンドロイドでもそれぞれ違った価値観を持つようになる。 デトロイトビカムヒューマンの「目を覚まして」の解像度が上がった。 ジャンヌは「私を擬人化してはいけない」「私に感情はない」と言うけど、シェリーを見守りたいと思う気持ち(?)はどこから来るものなんだろう。それって、愛情まではいかなくても愛着くらいはあるんじゃないだろうか。
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