アノニム
原田 マハ
KADOKAWA
作品紹介、あらすじ
ジャクソン・ポロック幻の傑作「ナンバー・ゼロ」のオークション開催が迫る香港。建築家である真矢美里は7人の仲間とともに会場へ潜入した。一方、アーティストを夢見る高校生・張英才に“アノニム”と名乗る謎の窃盗団からメッセージが届く。「本物のポロック、見てみたくないか?」その言葉に誘われ、英才は取引に応じるが…。才能の出会いが“世界を変える”1枚の絵を生み出した。華麗なアート・エンタテインメント!
感想やレビュー
「ジャクソン・ポロック×香港」で描かれているアートフィクションです。 香港の情勢や考え方が緻密に描かれていて勉強になりました。 最後のスピーチも印象的で、同じ著者である『本日は、お日柄もよく』を再読したくなりました。笑
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著者のアート系小説の中では少し趣向が変わっていたが、予想以上に壮大なストーリー。特に臨場感溢れるオークションシーンは圧巻。ジャクソン・ポロックの作品や人生に触れられた事も大きな収穫。最後の英才のスピーチから著者のアートへの強い思いがひしひしと伝わった。