恋できみが死なない理由
最果 タヒ
河出書房新社
作品紹介、あらすじ
無数に違う「愛」や「恋」が、稲穂のようにあちこちで揺れている。最果タヒが贈る、最高に自由でリリカルな、最新エッセイ集!
感想やレビュー
詩人が綴る感性のエッセイ。頭で理解するのではなく心で読み解く文章に私の感情が激しく共鳴した。好きなものは私が好きだから好きであって、他者のそれとは重ならない。自分のあらゆる感情を否定せずに守りたい。言葉は時として凶器になるほど強力だが、心の全てを伝えきる手立てにはならない。分かり合えないものを分かり合えないものとして共存したい。少し間隔を隔てて、互いを労るように。