オルタネート
加藤 シゲアキ
新潮社
作品紹介、あらすじ
高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。母との軋轢により、“絶対真実の愛”を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。高校を中退し、“亡霊の街”から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる”とは何か。デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体ー。“あの頃”の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。
感想やレビュー
ちょうど読んだ今まさに3月で春の気配がある。 そんなときにピッタリの本だった。 土いじり、花壇、ヒヤシンスから始まって 料理、音楽、恋愛などの描写が生き生きと美しくて五感が嬉しい読書感でした。なんか開放的な空気も感じた、誠春の空気か オルタネート自体はそんなに主張してなくて、あるもの、って感じ 料理の大会も、そういう番組見慣れてるからめちゃくちゃ脳内再生余裕でした。 最後に親が声かけてくるとこで泣いた。 何人かの話が交互に出てくるんだけど、どのキャラクターもちゃんと身があるし全くスカスカてない、むしろめちゃくちゃ豊かで本当にすごいなと思った。
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