戦争と平和(4)改版
レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ/工藤精一郎
新潮社
作品紹介、あらすじ
ナポレオンの大軍は、ロシアの大地を潰走してゆく。全編を通してトルストイは、歴史を作るものは一人の英雄ではなく、幾百万の民衆の生活にほかならないという歴史観を明らかにしてゆく。また、アレクサンドル一世から一従卒まで、全登場人物559人のすべてを、個性ゆたかに生き生きと描き出すことによって構成される本書は、世界文学の最高峰とよぶにふさわしいであろう。
感想やレビュー
政治的な意味での歴史と、個々人の生活の積み重ねとしての歴史。必然と偶然の関係。訳者曰く、「軍、民衆、無数の人々の意志の溶けこんでいる巨大な人間の群れの小説」。