ゴミの王国

作品紹介、あらすじ

父の影響で過剰にきれい好きになった日下部朝陽は、東京の民間清掃会社で契約社員として様々な悩みを抱えながら働いている。ある日、隣の部屋に住む同年代の佐野友笑の部屋がゴミで溢れかえっていることに気がつき、驚く朝陽。物を捨てられない友笑は、ゴミを集めてはアート作品を作っていた。二人の距離はいつしか縮まり、親との確執や就職問題、人と関わっていく喜びと難しさ…目の前に立ちはだかる壁を、ひとつひとつ乗り越えていくがー。片付けたい男と片づけられない女。正反対の二人の、未来に希望がじんっと灯る成長物語。

感想やレビュー

まきまきちゃん

2024/08/06

清々しい読了感。 潔癖男子と汚部屋女子の再生と成長の物語。 表紙の軽やかな雰囲気とは裏腹、なかなか重い内容。ゴミ収集業界についても勉強になったし、ゴミ屋敷住人の気持ちも少し理解できた気がする。 「人は1人ずつそれぞれのうちに侵しがたい「国」をもっている」