ピダハン
ダニエル・L.エヴェレット/屋代通子
みすず書房
作品紹介、あらすじ
言語をつくるのはほんとうに本能か?数がない、「右と左」の概念も、色名もない、神もいないーあらゆる西欧的な普遍幻想を揺さぶる、ピダハンの認知世界。
感想やレビュー
毎日少しずつ読んでいて、まるで私自身も冒険しているように感じて楽しかった。直接体験の原則、精霊との関わり。日本の縄文土偶とかも精霊ではないか&縄文人は精霊を直接体験している、との文献を読んだことあるが、もしかしたらこの本のピダハンと近いのかもしれない。今自分が日本のこの時代の文化や価値観の上にいることを忘れがちになるが、もっともっと世界は広いし、その地盤が時に視野を狭めていることを実感する。後半は言語学についての記述が多く私の身にしみなかったが、専門的な人にはすごく有益な情報だろう。