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白いジオラマ

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堂場瞬一

中央公論新社

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作品紹介、あらすじ

元刑事で、現在は神奈川県小田原市鴨宮で「防犯アドバイザー」を務める麻生和馬は、元引きこもりの孫・新城将に言った。「二万円やるから、俺のバイトを引き受けろ。張り込みだ」。無茶振りされた孫は、ある老女の“捜査”ならぬ“調査”を開始する。やがて、箱庭のような街の“断層”が浮き彫りになるー。姿を消した独居老人の行方は、そして、暗い顔で子ども食堂に通う少女に笑顔が戻る日はくるのか?

感想やレビュー

なかなか読み易くて、最後は爽やかにさせられる作品。元警察官の祖父と孫が協力して、ボランティアで地域の人助けをしていく微笑ましいストーリーに引き込まれていく。祖父が孫をなんとか独り立ちさせようとして、時には厳しく、また優しく見守っている姿勢が読み取れる。最後は、行方不明だった高齢女性と女子中学生の家族が幸せになっていくハッピーエンドで終わり、この祖父と孫の関係性も良くなっていく感じが読み手にも伝わって幸せな感じになる。

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