キスに煙
織守 きょうや
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
フィギュア・スケートの世界で競った塩澤と志藤。だが、塩澤はライバル心の裏に別の想いを秘めていた。二人ともに屈託を抱いていたコーチの転落死から、互いへの想いに悪い噂と猜疑心がたちこめ始めるー
感想やレビュー
著書『花束は毒』のイメージが強すぎて自分の中で若干ハードル上げ過ぎたかも…? 切なくもピュアな恋愛がクローズアップされたサスペンスでミステリ要素薄め。良くも悪くも裏切られた感じだが、2人の揺れ動く心の機微の描写は秀逸だったし、文章のテンポが非常に好み。