暴虎の牙 上
柚月裕子
KADOKAWA
作品紹介、あらすじ
「極道がなんぼのもんじゃ!」博徒たちの間に戦後の闇が残る昭和57年の広島呉原ー。愚連隊「呉寅会」を束ねる沖虎彦は、ヤクザも恐れぬ圧倒的な暴力とカリスマ性で勢力を拡大していた。広島北署二課暴力団係の刑事・大上章吾は、その情報網から、呉寅会と呉原最大の暴力団・五十子会との抗争の臭いを嗅ぎ取る。賭場荒らし、シャブ強奪…酷薄な父からの幼少期のトラウマに苦しみ暴走を続ける沖を、大上は止められるのか?
感想やレビュー
一本芯の通ったヤクザ者を描かせたらこの作者の右に出る者はいないだろう、柚月裕子の孤狼の血シリーズ第三弾。 相変わらず一気に読ませる。 懐かしい大上刑事が主人公で、もう一度一作目を読み返したくなった。