シン・防災論ー「政治の人災」を繰り返さないための完全マニュアル
鈴木 哲夫
日刊現代
作品紹介、あらすじ
2024年元日に起こった能登半島地震は甚大な被害を生んだが、政府による被害者救済、支援策の遅れがあらわになった。日本では地震災害は避けられない。だが、被害をどう食い止め、被災者を支え、復興を牽引するか、それは政治の責任である。長年、最前衛のジャーナリストとして、歴代政権の災害対策を取材し、報じてきた著者は、能登半島地震において過去の教訓が生かされていないことに断腸の思いを抱き、防災論と防災マニュアルの決定版たる本書を書き下ろした。首都圏直下地震、南海トラフを含む、迫り来る巨大災害に備えてー。
感想やレビュー
期待とはやや異なる内容(マニュアルではない)。災害時のリーダーシップ論が中心で、具体的な施策については深みはない。問題は、災害と過疎高齢化が同時に進む地域。宮城県村井知事のコメントが最もミートしている気がする。