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はじめての

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島本 理生/辻村 深月

水鈴社

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作品紹介、あらすじ

アンドロイドの「僕」と所有者との間に何があったのか。とある国の施設に保護された僕は、「先生」に手紙を書きはじめた(島本理生「私だけの所有者」)。家出をして海沿いの駅に降り立った私は、花束が手向けられた夜の広場で、突然、不思議な女の子から声をかけられた(辻村深月「ユーレイ」)。並行世界で起きたテロへの関与を疑われ、捕らわれた愛娘の夏穂。宗一は夏穂を救いに、単身、もう一つの“鏡界”へと向かう(宮部みゆき「色違いのトランプ」)。幼馴染の椎太が好きでたまらない高校生の由舞は、四回目の告白を確かなものとするため、過去の告白を消し去ろうとする(森絵都「ヒカリノタネ」)。4人の直木賞作家が、YOASOBIとコラボレーション。「はじめて」をモチーフに描かれた4つの物語。現代エンターテインメントの最前線&最高峰!

感想やレビュー

私だけの所有者 島本 理生 YOASOBIのミスターを先に聴いていたから、海辺の街とか風景の描写は流れるように思い浮かんだけれど、アンドロイドと人間の話だとは想定外で、世界観に衝撃を受けた。ミスターはMr.ナルセであり、「僕」は「私」であったのだ。 ユーレイ 辻村深月 初めて辻村深月を読んだけれど、風景の描写がきれいだと思った。夜の海に街灯の光が浮かんでいるのを「魚のうろこ」に例えた表現がすき。 色違いのトランプ 宮部みゆき 宮部みゆきをちゃんと読んだのはたぶんこるが初めて。SF作品の世界観は創造力を試されるなあといつも思う。タイトルがとても切なく感じた。 ヒカリノタネ 森 絵都 名前は知っていたけれど初めて作品を読む作家さん。主人公の一生懸命さと物語がとてもキラキラしていて、読んでいてとても楽しかった。告白ってタイミングなんだね。良い青春を浴びました。ありがとう。

ネタバレを読む
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人気作家4人が描く『はじめて』をテーマにした物語。4作品とも、それぞれの作家の個性が出ていて、どれも面白く短編だが読み応えがあった。

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