南海トラフ地震の真実
小澤慧一
東京新聞出版(中日新聞東京本社)
作品紹介、あらすじ
「南海トラフは発生確率の高さでえこひいきされている」。ある学者の告発を受け、その確率が特別な計算式で水増しされていると知った記者。非公開の議事録に隠されたやりとりを明らかにし、計算の根拠となる江戸時代の古文書を調査するうちに浮かんだ高い数値の裏にある「真実」。予算獲得のためにないがしろにされる科学ー。地震学と行政・防災のいびつな関係を暴く渾身の調査報道。科学ジャーナリスト賞で注目のスクープを書籍化!
感想やレビュー
南海トラフの発生確率 ・他の地震と算出方法が異なる ・サンプルが高知室津港の1事例のみ →算出方法によっては20%程度 政治的圧力にて確立は70〜80%に維持された。
ネタバレを読む
中日新聞記者が、南海トラフ地震に関する国の対策の根拠を検証する。時間仮説のエビデンスの薄弱さを暴くが、最后に御用学者も登場。原発、コロナと、科学と社会の関係が問われたが、地震も然りだろう。