ユキコちゃんのしかえし
星新一/ひがしちから
偕成社
作品紹介、あらすじ
ユキコちゃんがとなりのはかせのところでみつけたなぞのくすり。ユキコちゃんは、いじめっこを「おそれいらせてしまうくすり」だとおもって、じぶんにふりかけます。さて、そのこうかは?ユキコちゃんのかわいいかんちがいのものがたりです。5・6歳から。
感想やレビュー
「おそれいらせてしまう くすり」 「ものかげから すっかり みていた」のすっかりという表現(6ページ) 10ページ目の絵の中の動物達がみんなユキコちゃんの方をみている。そして動物たちは追っかけていく。でもユキコちゃんは気付かずにいじめっ子の元へ。絵には描き表されてはいないが多分後ろに大勢の動物がいるのだろう、いじめっ子はあおい顔で謝って逃げていく。あえて、いじめっ子を追い払うシーンでは動物の絵を見せないことで読者が予想して楽しめる。 いじめ問題を深く問うというより、純粋に女の子の勘違いから生まれる物語を楽しむものだと感じた。