2030 半導体の地政学
太田 泰彦
日経BP 日本経済新聞出版本部
作品紹介、あらすじ
米中対立の激化に伴い、戦略物資として価値がますます高まる半導体。政府が経済を管理する国家安全保障の論理と、市場競争にもとづくグローバル企業の自由経済の論理が相克し、半導体をめぐる世界情勢はますます不透明になっている。激変する国際情勢のなかで日本に再びチャンスは訪れるのか。30年以上にわたって半導体を追いかけてきた記者が、技術覇権をめぐる国家間のゲームを地政学的な視点で読み解き、日本の半導体の将来を展望。
感想やレビュー
半導体をめぐる米中欧日の攻防を描く。
半導体の視線から世界状況を概観した良書。いかに半導体が地政学的に重要な地位を占めているかよく理解できた。 TSMCでは台湾の最高クラスの人材が採用されているというが、日本はどうだろうか。成績が優秀な学生は猫も杓子も医学部を目指す昨今の風潮に危機感を覚える。 もちろん医療従事者は社会にとって不可欠な職業であるが、日本が経済的に沈めば、国民健康保険に依存する医療業界も沈没する。 一部の医師を除き、人工知能に代替されるようなルーティン作業に従事する人材を次々と量産してどうするのか。成績優秀者に勧める学部が医学部くらいしか思い付かない教員や親はこの本を読み、世界がどのような潮流にあるのか理解すべきだろう。
32冊目 運動脳 所要時間:1時間 目 次:第1章 現代人はほとんど原始人 1 運動で脳は「物理的」に変えられる 2 100兆もの「脳内連携」をフル稼働させる 3 大人の脳が持つ可逆性ー柔軟で変形する 第2章 脳から「ストレス」を取り払う 1 頭を鈍らせる「見えない敵」 2 運動でストレス物質「コルチゾール」をコントロール 3 世界のストレス研究がこぞって「運動の効果」を発見中 ー運動がおそらく最も優れた解毒剤 4 敵になるストレス、味方になるストレス 5 賢いストレス・不安を解消する 第3章 「集中力」を取り戻せ! 1 思考を1点に絞る「フォーカス・メカニズム」 2 集中物質「ドーパミン」を総動員する 3 「注意散漫」の最新サイエンス 4 自分をコントロールして最後までやり抜く 第4章 うつ・モチベーションの科学 1 意欲が湧かないのはなぜ? 2 最強脳物質「BDNF」を分泌する 3 「ランナーズハイ」は実在する 第5章 「記憶力」を極限まで高める 1 1日10万の細が死滅 2 脳細胞の復活劇 第6章 頭の中から「アイディア」を取り出す 1 アイディアの科学 2 アイディアが歩き出す 3 「創造の発信源」を突き止め刺激する 第7章 「学力」を伸ばす 1 学力と連動の絶対的な関係 2 IQを高める 第8章 健康脳 1 「脳の老化」をストップする方法 2 健康な頭脳が「健康寿命」を長くする 3 科学が示す「現時点で最新の結論」 感 想:一日30〜45分ランニングしろ
半導体は台湾のTSMCが鍵 米中も依存、日欧はにじりより 日本はメモリー技術は高い一方、ロジックの分野が弱い