ジャカルタ・メソッド
ヴィンセント・ベヴィンス/竹田 円
河出書房新社
作品紹介、あらすじ
1965年、インドネシア大虐殺。冷戦下に起きたこの事件の裏には、のちに第三世界の各地で展開された、米国政府のおそるべき共産主義者「絶滅」作戦があった。最新研究と取材によって明かされる、衝撃の歴史ドキュメント。
感想やレビュー
インドネシアにおける暴力をもとに、アメリカ・CIAの第三世界での反共政策が実施されたという主張。スハルトのクーデターはあまり知られていないが、これが歴史の転換になり、第三世界のアメリカへの信頼は大きく損なわれた。この構図は第二世界の崩壊を経て現在も続く。「狂気の時代」と合わせて読むといかに罪深い所業かがよくわかる。