クラスにとけ込めないネネットとクラスメートのノウの交流が描かれた絵本。ネネットの目の描かれ方が怖くてあまり心をかたむけて読むことができなかったのだが、それも描写の1つだったのかもしれないと読後しばらくしてから思い至った。私も含め人は異質と感じたものをどうしても遠ざけようとしてしまう。それは生きていく上での本能的なものだとはわかってはいても。ノウと共に過ごすようになってからのネネットの目はたしかに優しくなっている気がします。 自閉スペクトラム症を抱えるネネットの内なる世界の描かれ方は心惹かれました。