美人薄命
深水 黎一郎
双葉社
作品紹介、あらすじ
弁当配達のボランティアで老婆・カエと出会った、大学生の総司。家族を失い、片目の視力を失い、貧しい生活を送るカエは、愛し合いながらも結ばれなかった男との思い出を語り始める。その悲しい恋物語には、総司の人生すら一変させる、壮絶な秘密が隠されていた。衝撃の結末が待ち受ける、長編純愛ミステリー。
感想やレビュー
想像していた話とかなりかけ離れていたものの、面白くて読後感も良かった。 知らず知らずのうちに、半盲の老女との出会いで変わっていく一人のピュアな青年に心を重ね涙。特攻隊の史実や高齢者へのボランティアに触れ、今後の国のあり方や高齢者への対応について熟考。