おんなのじかん
吉川 トリコ
新潮社
作品紹介、あらすじ
不妊治療中に偶然耳にした、隣の席の会話。“女の子の色”とされているピンクへの想い。前時代的な結婚式の作法に覚える違和感。ホモソ全開のお笑い番組で出会ったコント。アート無罪への疑問と矛盾。めそめそ泣いていたわけではない流産体験etc.。世間の用意した言葉からはみ出す感情を余さず綴った名エッセイ。
感想やレビュー
世代が近く同じ性のため、うんうんそうだよねと妙に納得するところがたくさん。子ども、女友達、旅行観、彼氏に依存しまくりの若い頃… 筆者の黒歴史は同じく自分の黒歴史に近いものがあった… 私が見ている月の輝きは、太陽の光をあてられたほんの一面にすぎないということを、忘れないようにしなければ。