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容疑者Xの献身

容疑者Xの献身

東野 圭吾

文藝春秋

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作品紹介、あらすじ

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

感想やレビュー

最後のシーンが大好きです。ネタバレはしたくないのでとにかく読んでください!読めばわかる!

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靖子が離婚した元旦那は、しつこく靖子につきまとわって、靖子と美里(娘)の精神を追いやった。 そんなつもりなかったのに、家で殺害してしまった。 たまたま、隣の部屋に住んでいる石神(数学教師、数学の学者、湯川学と友達)が聞いてしまった。 ゴキブリがでたと靖子は嘘をついたが、その嘘を石神は見抜いていた。そこで、石神が靖子の罪を背負うことになった。それは靖子が頼んだのではなく、石神が自ら行ったこと。以前、石神は自殺を考えていたが、それを救ってくれたのが靖子と美里だった。2人の目を見たら、生きる希望が湧いたと記載あり。 どんなトリックかと思いきや、石神はホームレス(技師)を殺害し、靖子の元旦那が殺害されたことを隠蔽した。 自分が殺害した相手のことに、警察を誘導した。 本当に事件があった(靖子が元旦那を殺害した)のは、3月9日だが、石神がホームレスを殺害したのは、翌日の3月10日であった。実際、石神は殺人をしているし、逮捕されることも避けれない道であった。 靖子と美里には、3月10日の行動を指示して、警察にうっかりと話してしまわないようにした。 石神は心から靖子を愛しており、自分が出頭した際もそれが分からぬよう靖子が新聞を見れないように、解約をしていた。自分はストーカーのふりをしてまで靖子を助けた。 それを見抜く湯川も素晴らしいし、物理学者と数学者の話し方も私は好きだった。ただ、美里も疲弊して、自殺未遂をしていた。一つひとつ登場人物のことが鮮明に描かれており、私自身も読んでいて、石神が10日に実際の殺人をしたことが衝撃的であった。あっぱれ東野!!!

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